休耕田にて

'981003
仙台市荒浜


なんと鳥を見に出かけるのは、初夏の十二湖以来である。早起きして日がさし始めた荒浜の休耕田でのんびりと過ごすことにした。しばらくぐづついた天気の週末が続いていたが、今週は金曜から大快晴で大変気持ちがいい。田んぼは刈り入れの時期で、すでに終わった区画とこれからの区画が入り交じっている。朝かなり早く出たので、まだ農作業がはじまらない頃に到着。

稲穂の間や刈り入れが終わった地面には小鳥の姿がちらほら。よく見ると、ノビタキが多いようだ。冬羽に変わりかけなので、わりと地味な姿である。以前にも、秋ごろ附近のため池にシギを探しに行った時に現れ、やはり羽が変わりかけで、図鑑とにらめっこして、散々悩んでしまったのを思いだす。ほかにもホオジロ系の鳥や、タヒバリなども姿を見せてくれた。


ノビタキ
写真の個体以外にもたくさん下の稲穂の中を飛び交っていた。どうやら、この花のてっぺんが良い場所らしい?空くと、すぐに別の個体がとまっていた。(すぐ目の前だったので、ちょっとうれしい(^^))

ふいに、シギの声がするので振り返ると、ちょうど10羽くらいの群れが遠くの草むらから上がったところだった。渡りの途中で休憩中だったのであろう。今日は、ほかにも何度かシギが頭上を通過していった。あまり見たことが無いのだが、ヒヨドリの大群も田んぼの上を通過していった。山の中と変わらず、彼らは移動中も大騒ぎだ。すっごく遠くから、近付いてくるのがわかってしまう。海近くを大群で南下していったのだが、もしかして渡りの移動中なのだろうか?

まわりの鳥が少し騒がしく感じたので、頭上を見ると猛禽が通過中。あわてて双眼鏡で後ろ姿を追う。たぶんチョウゲンボウであろう。このあたりでは、わりとレギュラーメンバーのノスリは、今日は見当たらないようだ。

あんまり気持ちが良いので、しばし昼寝。(かなり寝不足で無理矢理出てきたのだ(^^;)目を覚ますと、いつの間にか遠巻きにしていたはずのサギたちが、ずいぶん近くにたくさん来ていて、車から動けなくなってしまった。

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余談
昼寝中眠りが浅く、ゆめを見まくる。ゆめの中でも自分は同じ場所を鳥見中で、もう鳥が出まくってうはうはしている、という都合の良い内容だ。最後に、東南アジアだかどこかにいる、ダンスをする鳥が出てきたあたりで、「ん?いくらなんでもおかしいぞ! もしや、ゆめ?」とゆめの中で疑いはじめ...目を覚ました。はは(^_^;)
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赤トンボ
窓を開けて車に潜んでいると目の前にとまってしまった。せっかくだから、アップで撮らせてもらう。(^^;


チュウサギ(だと思う)
車中で動かずにじっとしていると、サギもけっこうそばまで寄ってくる。

実は本当は別に目的の鳥があったのだが、みごとにふられて果たせず。でも、久しぶりにいい気持ちでのんびりできた。(昼寝もしたし(^^;)今度は、いよいよガンカモを見に、刈り入れが終わった頃の伊豆沼方面にでも行ってみることにしよう。

今日の鳥たち
久々ですっかり識別できなくなっているぅ(^^; 特にシギは飛翔中ながらばっちり見えたし、声も聞いたのになんだかわからず...

トビ、チョウゲンボウ、ハクセキレイ、タヒバリ、ノビタキ、ホオジロSP、カルガモ、シギSP、ヒヨドリ、コサギ、チュウサギ、スズメ、カラス